『Flagments vol.1』のはなし(5曲目「空の記憶」

◆5曲目「空の記憶」

Fragments-vol.1-の新曲です。
それ以外はSoundcloudにアップしてあるものなのですが
何か1曲は新しいのを入れないと、と思って何を作ろうと考える間もなく
『Ever Garden』には合わないけどどうしても作ってみたい曲というのがあったので
それを収録してみました。

というのも以前とある同人誌を読んでかなり影響というか、衝撃というか、インパクトを受けまして。
これは凄いぞ、と。
同人誌はそう何度も意識して読み返さないのですが、こればっかしは気がつくと今でも時たま読み返す作品で。
夏コミでもこの作品を描かれた方は新刊を出されていたのですが、それも今ばっちし読み返してるので
凄いなぁ。凄いなぁ。と思いながら、読んでいると本当に創作意欲と言うか、自分の中をこう
創造する何かを奥の奥から掘り返されて耕されるような感覚が凄くて。

この作品は『Ever Garden』の最後の曲「描かれた空の下で待つ少女」を作る際にもとても影響を受けた作品で。
自分にとってとても大事な作品の一つでもあって、なんというか感謝しかないなぁ、と。
そういった刺激や感謝等ひっくるめて、その作品から受けたイメージを音に落とし込んでみたい欲望が強くあって
今回作って入れてみました。
勝手に内緒で作ってしまったのですが、先日一応事後報告ですが報告させていただきまして。
なんというか聴いて頂いたらしくご感想までもいただけて、見当違いな曲じゃないかなぁとも思ったりびびったりしていたのですが、
なんと言いますか感謝の言葉しかありません。。。土下座で済むでしょうか。

この曲の雰囲気といいますか、メッセージといいますか、ついてなのですが。
ふと思いも寄らないところから救いというのはあるもので。
じゃあそれを素直に受け取れるかというと実はそうじゃなくて。
今まで過ごしてきた自分はなんだったのか、今までやってきた自分はなんだったのか…。
そういった過去の自分に対する裏切りのようなものを感じることはままあって。

凄くあっけないことであればあるほど、
そういうねじれのような感情があって……。

だけれども、それでも、進んでいかなければならない。

あの時に見た、空の記憶。
それは恐らくふと空を見上げた時に思い返すことがあるだろう。
だけれども。どうか。
ふと、それを微笑みながら懐かしめるように……。

そんなイメージがその同人誌を読んで感じていて、
フレーズはキーボードの前に座るとすっと浮かび上がったので、
それを少しずつ紡ぎながら、積み重ねていきました。

螺子を回す音とかもそうなのですが、直接的な音を入れてみながらも、全体的なイメージは冒頭の空をイメージしてみました。
どちらかというとその同人誌のハラショーな人のイメージになってしまったかもしれません。

その同人誌を読んでなくてもこの雰囲気を伝えられたらなぁ、と感じています。
そういう意味では自分ではそれなりに出来たとは思うのですが。。。むぅ。

この曲を作りながら、音楽って作るの面白いな。
もっともっと、音で描ける世界ってあるんだな。と新しい発見にわくわく出来ました。
そんな感謝を込めながら……。

この曲を聞いて、皆さんの中にある「空の記憶」を思い返して頂けたら幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です