どうも。
浮月 いのりです。
前回に続き、冬コミで頒布したにことり小説『陽が昇る時、そばにいて』のpdf版あとがきになります。
今回は、特典として栞を付けたのですが、その栞にはこの長いあとがきや短編のpdfがDL出来るGoogleドライブURLがついておりまして。
そこにアップロードした短編「まほうつかいの服」の話になります。
◆「まほうつかいの服」のはなし
いつもは栞になんちゃって楽曲を入れていたのですが、今回は色々と印刷所を変えたりして締め切りを繰り延べてしまってあまり時間が無かったこと。先月パソコンがお亡くなりになってマザボを入れ替え、OSを再インスコした結果DAW関係のデータも入れなおしたりしたこと等からちょっと作れませんでした。
というかStudio One3にしたら大分UI変わって混乱しています。2018年の3月でもまだ設定回りしていなくて非常にこれはマズいなって思ってます。今後大丈夫でしょうか、まだ音源全部入れられてないのですが。
そんなことになるとは露知らずな当時の自分は、それでもなんだか嫌だなぁ、栞に何か付けたいなぁと考えていました。
とは言えどそんなに時間もないことから、結局ところ、このクソ長いであろうあとがきと簡単にでも何か一本作ろうかな、と。
ふと思い浮かんだのが本編の前日譚的な話でした。とりわけ、にこ先輩の。
そこから生まれでた話が「まほうつかいの服」だったりします。
タイトル案は、特に坂本美雨さんが作詞作曲をしharuka nakamuraさんが編曲とピアノを演奏し、AOKI hayatoさんがギターを、根本 理恵さんがバイオリンを弾くことによってうーんやべえなぁこの音楽を演奏しているお三方、普通に聴いてharuka nakamura PIANO ENSEMBLEみしか感じられないじゃん!! って感動してしまう楽曲「リベロアーラ」でおなじみの『魔法使いの嫁』とあまり関係は無いと思います。
ごめん嘘ついた。結構影響受けてる。リベロアーラみんな聴いて。
閑話休題
ことりに衣装を作って欲しいと思っていたことに気づいた瞬間のにこ先輩のストーリーを、少し補完したいなぁっていう気持ちがありました。
後、ことりの衣装に初めて袖を通したとき、負けたって思ったにこ先輩の話を少しでも書きたかったというのもありました。
にこ先輩は結構なんでも出来る器用な人物だと思うのですが、逆になんでも出来てしまう分限界というか強烈な敵わなさもどこかで見ることが出来てしまうのかなぁ、と。
その上で成り立っているアイドルへの強い想いというのがまたにこ先輩のくっそ強いところなんだと思いますが。
ただ、μ’sに加入してことりの衣装を着た瞬間、多分にこ先輩は負けたと思ったんじゃないかなぁと。どこか本質的なところで。
まだ負けないっていう部分はあるけれど、でも――という感じ。それはある種、にこ先輩が持っているアイドルに対する情熱に近い何か。背中を押してくれるパワーのような。
今回の話、にこ先輩は大きな挫折を経て、再び直面して、自身に対して色々な感情が沸きあがりせめぎ合っていて。
それは、どこか音ノ木坂で独りだった頃に近く、かといってあれから妙に大人になってしまって本当にアイドルになってしまったから上手く表に出すことが出来ずにいて。
そんな状態のにこ先輩が、改めてことりの衣装に袖を通した時、彼女は何を感じるのだろうか。
きっと面白くなったと思います。すっかり腑抜けたなって思いながら、わくわくが止まらなくなったんだと思います。
そんなにこ先輩の姿を書いてみたかった。
そして、でもいざことりを前にすると上手く口に出せないという本編のギャップもちょっと出してみたかったのがあります。今思えば。
後、マネージャーの東雲というキャラクターの、もう少し深いところの姿を出したかったというのがありました。
東雲 結名については、海で日の出を見るにあたって、海まで移動できる人物が必要だなぁと思ったのと、アイドルになったにこ先輩にはマネージャーがいないとだよなと思って生まれたキャラクターですが、個人的に思い入れのあるキャラクターになりました。
明確には書いていませんが、本編での東雲の言動の理由とかが少しでも分かって頂けたらなぁ、と。
彼女自身の話とか書いてみたいですけどね。結名が音ノ木坂三年、にこ先輩が二年生の話とか。
また、作中、妹で紗莉渚というキャラクターが出てきます。さりなって読みます。
このキャラクターはことにこではないのですが、今後書こうと考えている話で登場する予定です。
結構大事な役を担ってもらおうかなと考えているのですが、まぁ、これからその話は書くので設定等ずれたりするのでしょうね…。
ってかこの話書き終えたの、サークル参加前日だったりします。ほぼぶっつけ直し無しの一発書きです。なので整合性があまり取れてなかったりしてますすみません…。
なんで入稿後にこんな修羅場せなあかんかったんやワイ……(J-WAVEのSingin Clockを聴きながら)