新年明けてしばらくしての更新で申し訳ないです。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
どうも、浮月です。
冬コミ参加しておりまして…そのことも言ってませんでした。。。
もはやサイトを持っている意味を問われるのですが、なんとかやっていこうと思います。。。
さて、冬コミで出した『半径55センチメートルの音楽』という作品のあとがきとかライナーノーツ的なものをぼちぼちと書いていこうと思います。
今回は短編小説集と栞に各話をイメージした楽曲を収録しました。
栞に、というのは楽曲をdropboxにアップロードし、そのアドレスをQRコードや短縮URLにして栞に載せたわけです。
さて、というわけで今回は最初の話「お弁当の味」と対応楽曲「5:30 a.m.」のはなしです。
「お弁当の味」、「5:30 a.m.」 のはなし。
お昼休みのひょんな会話から真姫ちゃんが海未ちゃんにお弁当を作ることになったけど――
何がきっかけだか忘れてしまいましたが、ふと頭に「洋菓子の味」という言葉が浮かんだことがあって。
『ラブライブ!』にとっては大先輩、電撃G’sの中でも往年の実験アニメ『セラフィムコール』のある話のタイトルですね。(誰も知らない)
これ自体が小津安二郎の『秋刀魚の味』のパロディであることは明白なのですが、まぁそれはともかくとしてその時ふと「お弁当の味」というタイトルが浮かびました。
「お弁当の味」というタイトルでうみまき……真姫ちゃんが海未ちゃんにお弁当を作る話を思いついたのはその時だと思います。
とにかく書いていて悩んで辛かったのが料理でした。
描写もそうですが、まず書くには作ってみて食べてみないとわからないなぁと。
しかし自分自身お弁当なんて作ったことが無いのでさてどうしよう、と。
まずは海未ちゃんとお弁当を食べてそこから真姫ちゃんが作ることになる話は決まっていたのでどこかきっかけになる料理……真姫ちゃんはトマトが好き……お弁当……。
そこで浮かんだのが鶏肉のトマト煮でした。
これならお弁当のおかずとして有りだろうし、良くあるプチトマトよりかは真姫ちゃんが興味を持ってくれそうだなぁ、と。
そこから話を作っていってさぁ問題は真姫の番。
こっちの方はより難題で、前提として初心者でも作れるお弁当というのを考えました。
海未ちゃんならある程度はぱぱっと作れてしまうのでしょうが、真姫ちゃんはそこまで作れないだろう、と。
和木さんに作ってもらうのはまずないと思ったので、力を借りる程度で出来るお弁当の料理。でも大業な感じは多分ちょっと違うし多分作れない。
だからと言ってレンチンみたいなのは違う気がするし、海未ちゃんのために努力する感じにはしたい。良い料理良い料理……。
うーんうーんと唸りながら最終的にはおにぎりと玉子焼き、後はソーセージとかの基本セット?な感じに。
ちょっと捻りが無さすぎかなぁ、と思いながらも海未ちゃんはその辺りもきちんと察することが出来そうな子ですし、真姫ちゃんは真姫ちゃんで努力の感じは見えるかなぁ、と。
とは言っても自分自身も玉子焼きを作ったことが無いので検索して何度も練習したり。
本当に最初は焦げ目がかなりついて失敗作な感じでしたが、何度か繰り返すことで少しずつ上手くなったり。
そんな自分の苦戦具合も少し入れながら、話の中に入れてみましたがどうでしょうかね……。
最後のあれは最初全然考えていなくて、単純にお弁当を食べてもらってお終いのつもりだったのですが、気付いたらああなってました……。
前半のあれがきっかけだったとは言え、おまえらーーー!! って書いてる時思ったのは秘密です。
うみまき恐るべし……。
対応する音楽は「5:30 a.m.」
作中では語られなかった場面をイメージしてみました。
やっぱり真姫ちゃんが料理を作る場面をイメージした曲だろう! と思って頭に一番最初に浮かんだのが「100 Sec. Kitchen Battle!!」という曲でした。
あんな感じのわちゃわちゃした曲! と思ったのですがいざ作ろうとすると案の定作り方が判らないと言うか上手い具合のイメージが出て来なく。
さて参ったなぁどうするかぁと思いながら音楽ファイルを漁ってるとアラームの音が。
聞いてみてふと浮かんだのは日が明けゆく静かな雰囲気と鳴る目覚まし時計。それを止めながらも一度真姫ちゃん寝坊したら面白そうだなぁ、というストーリー。
実際に和木さんにみっちり教えられて普段使わない部分を使って妙に寝てしまってそうですし。
音楽としてもその場面単体と言うよりも一応ストーリーとして出来そうな感じだったのと、何とか出来そうな気もしたので制作に。
朝の感じってどう出せばいいのかなぁと思っていたのですが木管を使えばいいのかなとなったヒントは劇場版ラブライブの「ライブ当日の朝」でした。(サニデイ当日の朝の音楽ですね)。
結局寝坊したのでわちゃわちゃになる部分もそれなりに上手く出来た気がします。
卵をかき混ぜる音がフリー素材でなかったのでご飯をかきこむ音と水の音を合わせたような気がしますが上手く行ったでしょうか。というか気付いてくれたのでしょうか。うーーーーん。
この曲を聴いて頂いた後に、もう一度最後のお弁当のシーンを読んで頂いて、真姫ちゃんが頑張ったという感じと出来たお弁当の優しさというか、確かに派手ではないけど心が凄くこもったお弁当なんだなぁという感じが伝わっていただけたら、と思います。