どうも。
浮月 いのりです。
夏コミ新譜『それでもわたしはあなたと共に』の曲紹介。
海未と真姫が想いを伝え合い、一つの音楽が生まれる。
そんな9曲目です。
―音楽が、生まれた―
電話で会いたいという想いを伝え、家を訪れた海未に本当の想いを伝えた真姫。
真姫の想いが、海未の想いが、真姫の音が、海未の言葉が、一つ一つ異なったフレーズは積み重なって一つの音楽になっていく――。
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二人の想いが重なるシーン。盛り上がりの大事なところなのでやっぱりオケ調とかなのかなぁ、と思っていました。
というかこのシーン、曲を考えてる最中ずっとあったのはこのアルバムの製作においてアドバイスを沢山下さったmasaki kawasakiさんの「秋桜の終わりの季節によせる抒情詩~ピアノとオーケストラのために~」という曲でした。
様々な楽器から奏でられるフレーズの繰り返しが一つ一つ積み重なって一つの音楽となるその姿は、一つ一つの想いを伝え合い交差し重ね合わせることで生まれる新しい物語のように思えたのです。
ぶっちゃけた話この曲を入れたかったくらいです丸々と。
だから物凄く意識しています。というか本人に聞いてしまったレベルですが……。
しかしオケ調は本当に難しい……。バランスもそうですが根本的に知識が無いのでどう配置すればいいかとか無茶苦茶でした。積み重ね方とか全然分からなかったですし……。
masakiさんにはその辺りもアドバイスを頂いたりして本当にありがとうございます。。。
もうちょいブラス頑張ります……
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最初のピアノは真姫の言葉、後に続くハープは海未の言葉。
二人きりだからこそ呟ける二つのフレーズの重なりは、新しいフレーズを呼び寄せ重なっていきます。
その後再び訪れるピアノとハープ。
遠くから聴こえるピアノの音は真姫の心の奥底にあった本当の想い。
再び二つの音色のフレーズは更にフレーズを呼び寄せ、重ね合わせ、最初と違った音楽を生み出します。
それはきっと不安など全てが無くなった後の喜びや幸せや、そういったのもなのでしょう。
そしてもう一度メインフレーズのピアノとハープに戻りますが、きっとそれは、最初のフレーズとは何かが違っているのです。
想いを伝え合った後の二人が、その前とは違っているように。