どうも。
浮月 いのりです。
夏コミ新譜『それでもわたしはあなたと共に』の曲紹介。
アルバムの中でもタイトルが抜群に浮いているけれどもこの作品のギミック(小説が海未視点で音楽が真姫視点)を説明するのに一番役に立ってくれた。
そんな7曲目です。
―真姫ちゃん! 大丈夫かにゃ!!―
高熱で学校を休んだ真姫。
彼女自身、昨日のことからどう海未に顔を合わせればいいのか分からない。
こうして休んでいることはむしろちょうど良かったと思いながらも心にのしかかるもやもやした感情と引っかかる棘。
絡まる思考が解けない中、風邪で休んでしまった真姫を心配して凛と花陽、そしてにこがお見舞い(?)という名で真姫の部屋にやってきた――。
・・・
タイトルが異彩を放っています。
ぶっ飛んだタイトルですが、先に述べたストーリーから考えればしっくり来るタイトルで個人的には気に入っています。
曲調としても最初はオーバーに、それ以降は妙に能天気、締めはそれでも穏やかに。
にこりんぱなって、それに真姫ちゃんが付き合わされたら(?)こんな感じかなぁ……と。
わちゃわちゃ騒いで怒られて、それでも心配しているのが伝わってきて心がぽかぽかするような。
前2曲がかなり真姫ちゃんを落として全体的にも暗い曲が続いたので少し気分を変えたいなぁという気持ちもありました。
最初のピアノは凛ちゃんが大げさに入ってくる感じで作ったのですが、最後のジャーンがどういうコードにすればいいか分からず……。
なんかこう、ジャーン!!ってヤツだよなぁと記憶を引っ張り出してみるとそうだ!火曜サスペンス劇場だ!となってコードを調べて調に合わせたかして取り込んでみたら見事そんな感じになって大満足です。
中盤のリコーダーがわちゃわちゃしてしまった…となった後のチューバの音がちょっと怒る真姫っぽいなぁとか、その後のグロッケンが大天使かよちんぽさが出てるように感じられたら嬉しいのですが……。
さんざっぱら騒がれてちょっと怒ったりすることで、かえって自分の中に渦巻いていた何かが発散されて少し冷静になれた真姫。
それでもまだつっかえている何か……。
そして再び真姫の部屋の扉は開かれます。
しかしそれは、海未ではなく――。