どうも。
浮月 いのりです。
夏コミ新譜『それでもわたしはあなたと共に』の曲紹介という恒例のやつ。
今回はもう1曲連続してお届けします。
3曲目です。
Track.3 教会の庭
―隣に貴女がいたら、違ってたのだろうか―
真姫が会場となる教会に赴いた時の曲です。
海未に教会への誘いを断られてしまった真姫は一人で教会に足を運びます。
静けさと、寂しさ。それでもどこか優しい、何かを告白しても許されるのではないかという教会の雰囲気……。
本当なら隣には海未がいたのかもしれない。そう考えると、胸がちくりとする。
一人だからこそ感じる静けさ。聖堂の中に響く一つの足音。
募るのは、想いばかり――。
そしてピアノに向かい合った真姫は、ラの音を鳴らし、その想いを鍵盤に通して奏でます。
・・・
「pray」もある程度見えてきて、じゃあ次はどの曲をと思った時にやっぱり流れで教会に赴いた時の曲かな、と。
作品中、次の「アングレカムの花束」や”祈り”というテーマを含め”教会”のイメージはかなり大事にしたいものがありました。
それで頭の中でぼんやりと考えながらキーボードを弾いたらメインとなるフレーズが浮かび、そのままオンタイムで録音。
ベロシティとかはかなりいじりましたが基本的なフレーズはそのままだったりします。
後は効果音となる鳥が羽ばたく音や、虫が鳴く音、後は足音を足したり。
それでも何か足りないなぁ……と思って浮かんだのがharuka nakamuraの楽曲で。
これはまた後のほうでも散々言うと思うのですが、今回のアルバムはharuka nakamuraの影響を相当受けています。
それで、どっかに入ってたなぁと思ってトライアングルの音を入れようとなってアドリブでなんとなーく入れてみたらばっちしなわけです。
自分で言うのもなんですが、恐らくこのアルバムの中で一番時間がかからなく比較的すぐに出来た曲のわりに他の時間がかかった曲と比べると個人的には気に入ってる曲です。
多分自分が作りたい曲ってこういう曲なんだろうなぁ、とか作ってる時思ってしまいました。
どこか優しくも、寂しさをまとった雰囲気を感じて頂けたら幸いです。