夏コミ新譜『それでもわたしはあなたと共に』のまえがきのはなし

 どうも、いのりです。

 夏コミに実は参加していました。
 サイトをまさかの更新をしていないという体たらく。
 ……申し訳ないです。

 しかもまさか当日で余るだろうと思ってた50部が完売するとは……。
 うみまき、人気なのかしら。
 それともラブライブというジャンルのパワーなのか。
 いやぁ、それでもCDと小説ですよ? って話なのですが。

 閑話休題。

 さて、夏コミに出した新譜『それでもわたしはあなたと共に』のライナーノーツを順次出していきます。
 まずは、まえがきから。
 全体的な話と言えばいいのでしょうか。この作品が出来た経緯とかを。
 そして、次からは曲それぞれの話を書いていこうと思います。

「その音楽は、きっと祈りで出来ていた。」

 キャッチコピーと言ってもいいこの文章が浮かんだのは9ヶ月位前のことでした。
 ある曲を聴いていて、それはとても神聖で、涙が出てしまうほど綺麗で、それこそ祈らずにはいられないような、そんな曲でした。
 その時、ふとこの言葉が浮かんだのです。
 リンクするように、浮かんだのは海未と真姫のワンシーン。
 今回の小説で言う所の教会で真姫がピアノを弾くシーンでした。
 そこから始まった物語。思えば随分前から考えていてストーリーラインを少しずつ進めていたのですが、冬コミの原稿やらでおざなりになってしまっていました。
 当時の自分のツイートを見たり考えを思い返したりすると、この話は海未と真姫の話と言うよりも

 にこ先輩 ← 真姫 ← 海未 ← ことり

 という面倒くさい関係性の話でした。(その上、海未が絵里先輩に相談をする時に、絵里先輩は希先輩に想いを抱いていてその雰囲気が……みたいなのまで入っていました)。
 それが、時間が経ったからなのか、それとも当時にこまき含め音楽制作でも非常に影響を受けたEERRさんの作品の中でも、うみまきの話『Happy Maker!!!』『Music S.T.A.R.T!!』を読んだのが影響なのか……。
 (恐らくどっちもだと思いますが結構後者も相応に影響を受けたのだと思います)
 気がつくとうみまきを中心にした話にしよう。と思いました。

 さて、そう思い至る前。つまり夏コミのサークルカットを書かなければならない頃にさかのぼるのですが、自分のサークルは一応音楽サークルなので、『Ever Garden』のように物語を音楽に落とし込んだ作品にしようと考えるわけです。最初はもちろんそう考えていました。
 が、ラブライブという大きな作品の中で言葉が介在しないインストのCDのみを頒布するのは通じるのか。そして許されるのか。というのが自分の中にありました。
 多分無理だろうなぁ、と。
 『Ever Garden』はもう休載して何年も経ちいつ復活するんだという『トリコロ』の設定資料集にしか存在していないお蔵入りのキャラ”双観 伊鈴”の物語を音楽に落とし込んだ作品で。
 そんな作品でキャラならある程度自由にやっても許されるだろうという雰囲気は自分の中にあったのですが、今回はそうは行かない。
 そうなると……、思い浮かんだのは小説と一緒に出す、そしてその中に言葉と音楽に対して自分が感じていることを入れてみたい。ということでした。

 だったら海未と真姫のワンシーンから導かれる物語を、小説は海未視点で、音楽は真姫視点で描いてみたらどうなのだろう。
 ラブライブ!島の中でも一際キワモノな頒布形態を思い浮かんだ瞬間でした。

 まぁ、それでサークルカットを描いてしまったら後戻りなんて出来ないのでその後白目をひん剥くことになるのですがそれはまた別の話。

 ストーリーラインをつくり、ベースとなる海未視点の小説をざっくりと書く。
 そこから真姫の視点と物語を考えてみて、この辺りを曲にしたいと検討をつけ、その物語を音に落とし込んでいきました。

 なので、各曲の中には小説までとは行きませんが、それなりのストーリーが自分の中にはあります。
 語弊があるのは承知してますが、BGMという物語に添えられた音楽ではなく、小説でいう所の一つ一つの章であって一つの物語だと思っています。

 それでは、少しずつではありますが『それでもわたしはあなたと共に』に収録されている真姫の物語を紹介していきます。

 注:毎回言っているのですが、次からの曲コメントはインスト曲だからこそ聴いてる方の創造というか、そういったものを阻害する可能性があります。
 あくまでも浮月さんはこう思って作った。っていうだけの話であって、聴いた時の印象や感想を否定するものではありません。
 そういった意味では、まだ聴いていない人にとってはこのライナーノーツは聴く上でバイアスをかける恐れがあります。
 それを了承の上で読んでいただければ幸いです。

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