「マイマイ新子と千年の魔法」は本当に良かった。

マイマイ新子の感想書いてなかった(お
なので、感想とは言えないものだけど書きました。
続きからどうぞ。(注:ネタバレあるよ!
ちなみにいつものどうでもいい日記は一つ下です。


金曜日になんばの映画館で「マイマイ新子と千年の魔法」を見に行きました。
いやー、映画なんて本当に数年ぶりですよ。最後に観た映画覚えてないですもん(お
結構地味に絶賛されていて、こりゃなんだか俺は観に行かなければならないとなぜか思い、行ってきました。
やってるのは午前の1回のみで、なんばの映画館は11日が〆なので最終回。
ていうか殆どが11日で終わりらしく、なんと言うか各所で凄い言われてるのに早く終わってしまっていると言う……。
実際に見た感想なんですが、なんて言えばいいんでしょうかね。
泣きはしなかったのですが心にジン…とくる話でした。感動というか、いいなぁ、と言うか。
ただ、ものっそい地味だったねー。
そりゃあ広告もバシバシ打ってないだろうから即行でアウトになるわ。。。
いえ自分はもうこの地味さと言うか、起伏という起伏が物語内にそんな無い物語が非常に好きなわけでして。
そりゃあ『GRANULATED HAPPINESS』をこよなく愛する男ですから。あの話だって起伏なんて殆ど無いわけで。
んで、見終えて、ジィン……と感動はしたのですが、語弊があるといけないのですが、自分はどこで感動したのかがわからないわけです(お
超映画とかも同じこと言ってたと思うのですが。
自分は別に舞台となっている昭和三十年代の人間ではない(だからか見てる人は結構じいちゃんばあちゃんがいたけど)。
だからと言って、昔はよかったねぇ的な話でもない(そうだったらたぶん自分は嫌悪感を持ったと思う)。
ストーリーは本当に起伏という起伏が無くて、(だって新子が住んでいる片田舎に、都会からの転校生の貴伊子がやってきて、最初なじめない貴伊子が段々と新子たちと仲良くなって馴染んでいくって話だもの)ほぼ前半というか中盤までは田舎で遊ぶ姿が映し出されているような感じ。
最後の方でとある事件が起きて、新子たちはある行動を起こすのだけど、それが突発的に起こる。伏線なんて無い。んで突発的に終わる。
でも、なぜか心がジンとして、ほっこりした気分になる。
なぜかがわからない。
とりあえず自分が観て感じたことを書こう。
観ていて、今思い返すとだけど、自分も新子たちと行動をしているような錯覚を感じてたと思う。
それは各所でも言われているけど、多分映画の基本的な視線が新子たち子供の目線だったからかもしれない。
大人の高い目線ではなくて、子供の低い目線。
だからこそ子供が持っているだろうあの無邪気な所とか、妙にビクビクするところとかを自分は一緒に、人によっては「子供の世界を瑞々しく描き出した」と感じたのかもしれない。
終盤、新子たちはある所に行くのだけれども、そこでもその低い目線が、行った所の雰囲気を更に増していたように思えて、自分もそこで新子たちが感じたものを一緒に感じた気がするし。
同時に、そんな新子たち子供の世界に暴力的に入り込んでくる事情というか、不条理というか、大人の世界もきちんと描いている。
それでも前に進む新子たち。
そこに自分は感動したのだろうか。うーん。
新子がする想像にしても、想像上で出てくる女の子、いや、子供の気持ちって、実は新子たちの世界でも同じような気持ちってあるわけで。
例えば子供が持ってる気持ち(寂しい、とか、友達になろうよ! とか)もそう。
あるいは、大人の事情や不条理な出来事、子供には理解できないこととか。
想像上ではあの女の子はあそこにきた時、一緒に遊べる子がいると聞いた、と言っていた(はず)。だけど、その女の子は既に死んでしまっていたりする。
または、女中(?)が誰かと遊んではいけません。的なことを言ってた気がする。
それは女の子の勝手な思い込みかもしれないけど、それって子供にとってはなぜ?って理解できないことなわけで。
その気持ちは今の新子たちが生きている世界にも、出来事にもぴったり当てはまる。
人が死ぬこと。死んだことによって、あるいは死んだ理由によって一緒に遊べないのはなぜ?そんな出来事が、新子たちにもふりかかってくるわけだし。
そう言った、グラッピで言うところの「お話のカラクリ」って実はいつの時代も変わらないんじゃない?
そんなことを言いたかったのかな、と今思った。
いずれにせよ、絵も綺麗で音楽もとても合っている。
ジブリ的なものと言われればそうかもしれないけど、でも違う気がする。
なんなんだろうねー。自分でも良くわからないwwwwwwww
でも感動したし心がほっこりしたのは紛れも無い事実。
映画なんて滅多に観ないので、他のと比較することが出来ないわけですし、
だからと言うわけではないですけれども、責任を持ってお勧めすることも出来ません。
でも、自分は、とてもいい映画だと思いました。
もう殆どの映画館で上映が終わってしまっていますが、
一部の映画館では18日までやっているところもあります。
ただ、午前中なのが殆どなのですが……orz
それでも東京のラピュタ阿佐ヶ谷で12月19日~26日の間、レイトショーをやるそうです。
お時間とお金に余裕のある方は一度観てみてはいかがでしょうか?
自分よりも年上の方が観たら、また違ったものを感じるのではないかと思います。多分。
・余談
グラッピもガールミーツガール(イノリは別として、キョウコさんはガールと言っていいものか怪しいけど)、であんまり物語に起伏はなくて。
まぁ、あっちの方が伏線とか多少はあるし(それでも出来事なんて突発的に起こるけど)、どっちも大人のようなものだから、また違うのかもしれないけど。
どこかで似たようなものを感じた。ほんのちょっとした成長なのか、判らないけれども。

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