+春の雨音は硬く 冷たい
あの音の連なりを聴く度に蘇るはぬくもり
そして 涙
+あの星が今の私を見た時
その時の私は どう過ごしているのでしょうか
+段々と陽が落ちていく
あの茜色はしばらくの間 視線の先に残る
闇が訪れるのは一瞬
後ろを見る 闇しかない
闇に怯え茜色に縋ろうと前を向く
ほら
もう視線の先に茜色なんて消えてしまっている
+夜が微笑む時は大抵美味そうな餌がある時だ
月は明るく、星は瞬いてる時でなければならない
それしか希望を持てないものが出るから
それしか縋るものがないものが現れるから
無ければそこで終わってしまう
言うならば肥えてない豚を食うようなものだ
だから肥やさなければならない
夜は絶妙のタイミングでカーテンをかける
そして宴が始まる
苦しみ 嘆き 嗚咽のアンサンブルを聴きながら
恐怖や絶望を囁き始める
夜は まだ始まったばかりだ

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