寝る前に今日(正確には昨日)発掘したビデオ(ちっこいよ←の最終回が入ったビデオ)のちっこいよ←の部分を頭出しだけでもしよう。と思い再生して場所を確認すると、なんと言えばいいかよりにもよって『オトナ帝国の逆襲』の、よりにもよって子供ヒロシが万博で月の石を見たい!というシーンだった。
ヤバイ。と思って停止しようとしたけど手が動かない。
そして例の回想シーン。
最初のシーンから涙。
…こういう精神状況でこの場面はねーよ(苦笑
最後まで見続けて、気付くともう一度その回想シーンを見てて更に号泣。
回想シーンが終わった所で停止ボタンを押して気付けば声を上げて泣いていた。
嗚咽を漏らしながら泣いたことは何べんもあった。
だけれども、あれほど声を上げて泣きじゃくったのは何年ぶり?
あのシーンを見ながら、小さい頃祖父に読めない漢字があって読んでもらったのを思い出した。
小さい頃お経を唱える祖父の隣に座って読めもしない経典(だと思うが)を眺めたりしたことを思い出した。
小さい頃スケートリンクに行ったとき、乗ったタクシーが祖父が運転していたタクシー(祖父はタクシー運転手だった)で、話しながら向かったことを思い出した。
大きくなって、まだ祖父がALS(だと思う、確証は無い)と判明する前に、三島駅まで車で送ってくれたことを思い出した。
ジイジ(祖父をそう呼んでいる)の車カッコイーなー。とか、他愛も無い話をしていた。
三島駅について車から下りようとした時、母には内緒だからな。と言ってお小遣いをくれたことを思い出した。
あのお金、何処行ったっけ…?
……今頃になって何でこんなに涙が止まらなくなるんだろう。
自分は実際には祖父の姿を見ていないから、心のどこかで死んじゃいないと思ってたのかもしれない。
いや、まだ見てないからなんとも言えないけれども。
そして、あの回想シーンには自分の夢があった。
欲しくて欲しくてたまらない夢があった。
「俺はね、クレしんみたいな家族が夢なんじゃないかなって思う……」
大学に入って、高校で先生以外誰も居なくなったパソ室で嗚咽を漏らして泣きじゃくりながらそう言ったことを思い出した。
あの時は何となしにそう言ったけれど、これをみてハッキリと言える。
結婚して、子供をもうけて、ちょっとだけ広いお家に住んで、「ただいま」って言うと「おかえり」って愛してる人や子供から返ってきて、子供と風呂入って、一緒に飲み物一気飲みして、「お疲れ様」って言われたりして、休日は家族で出かけて、残業たくさんするけど、それでも……
……なんでしあわせな夢を語ると、こんなにも涙が止まらなくなるんですか?
あまり眠れませんでした。
…そろそろ、本当にキツく感じてきました。
これから三島に向かいます。
気をしっかりと、持たなきゃ。
ジイジに「しっかりしろ」って怒られちゃうから。